はるかかなた『 発売中 』
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SORAHANE-ソラハネ- 第3作「はるかかなた」情報公開中!

最終更新日時 / 2017年08月03日

  突然出会った妹と
       ―――キスをした。

「もしかしてこれ……きす?」

その少女は、そう言いながら未来リストと名付けられた手帳に「○」をつけた。
そこには「キス」「家族に会う」「ネギトロお腹いっぱい」と書かれていた。

「いまの……きすじゃない?」

誤解なく言えば、あれはキスではなく人工呼吸。
展望台で倒れていた彼女を助けるためのとっさの行動―――の、はずだったのに。

「お兄ちゃん、お帰り―――って、どしたの? 疲れてるように見えるけど……」

俺と妹の"結衣"は、小さな頃から二人で過ごしていた。
里親であるシスターの"朝陽"さんは、結衣のために今日は赤飯を用意していた。
恥ずかしがる結衣を尻目に、俺は結衣の成長を感じることができて、少し嬉しかった。

あの少女が気がかりで展望台に戻ったら、そこには違う女の子がいた。
一生懸命に、一人で凧揚げをしながら。
全然飛ばないその凧揚げを手伝うと、女の子は無邪気に喜んだ。

「あたしは"心音"っていいます。今日からあなたのことを、敬意を込めて……先輩って呼んでいいですか?」

「あっ、かなたちゃん……ありがとっ!」

街中で偶然会った幼馴染の"雫"の荷物を受け取って、少しだけ足を速めた。
今日も喫茶シトランテから貰った食材と、内職で仕上げた荷物を両手にいっぱいに抱えて。
小走りで肩を並べた雫の位置は、前でも後ろでもなくていつもどおり隣に半歩……それが俺たちの距離だった。

「……また会った」

家に戻ると、そこには朝展望台で出会った少女が立っていた。
少女の名前は"はるか"。
はるかは、俺(かなた)と同じ目、同じ髪、同じ雰囲気、そして俺が父親からもらった形見と同じ「青い羽」を持つ少女。
それもそのはず……はるかとかなたは、双子の兄妹なんだから。

それが、はるかとかなたの……ちょっぴり不思議で、ちょっぴり切ない、恋物語のはじまりだった。

  わたしのために泣いてくれて
       ―――ありがとう。

『臨時ニュースをお伝えします。
 今日も桜が満開でしょう―――』

テレビから流れる、いつもと変わらないニュース。
春という名前の時間が、今日も流れていた。

「さーくん。部活、なくなっちゃったんだっけ?」

昨日、2238年度の始業式と入学式が行われた。
そして、部活始業の日でもあった。

「なんかよくわかんねーけど……廃部になってた」

田舎町の学校の水泳部だからって、あんまりな扱いだ。

「だったら、生活部に入らない? 楽しいよっ!」

つばめの表情は“この時を待ってました!”と、いわんばかりの笑顔だった。

「めーは、いつも生活部のことを話するけどさ。一体、どんな部活なんだ?」
「うーんと、簡単に説明すると……生きる活力を探求する、楽しい部のことだよ!」

まったく訳がわからなかった。

「わたしたちってさ、トコシエだよね。だから、とことん楽しく生きなきゃダメなんだよ」

老化のない世界、トコシエの世界。
永久にこの命が続くんだから、それはきっと……

「楽しくかぁ、そうかもしれないな」
「そうかもしれない……じゃなくって、そーなんだよっ!」

俺たちはまだ、生まれたばかりなのかもしれない。
この長い長い、命の中で。

「めー、時計見ろ! ぼやっとしてたら、もう時間だぞ!」
「本当だっ、もうこんな時間! おかあさん、行ってきます!」
「めー、待てっ! 俺をおいていくなっ!」

この永遠にも似た春の中で、この咲き誇る桜の下で。
俺たちは、春をする――― 西暦2056年――
質量をもったホログラムを生成することができるコンピュータアクアがパソコンに取って代わり8年が過ぎ、アクアが世界中で生活に根付いていた。
月ヶ浜はアクアを制御するルカと呼ばれるアンテナが水平線に立ち、アクア開発研究組織ECReD擁する科学技術都市として発展してきた。

鳴海颯太は母親の智恵と共に、7年ぶりにこの街に戻ってきた。
しかし颯太は、この街に戻ってくるのが嫌だった。

ここに来ると
   ―――死んだ千紗のことを思い出してしまうから

柊木なずなとの衝撃的(すぎる?)な出会い。
学園で出会う南凛や月代奈々璃といったクラスメイトたち。

そして颯太は学園で、びしょ濡れ姿の一人の少女と再会する。

「そー……ちゃん?」

僕のことをそう呼ぶ子は、たった1人しかいなかった。
それは“ちさ”と同姓同名の野々宮千紗ではない。
僕が知っている、僕が昔知り合った、僕が死んだと思っていた、野々宮千紗、ただ1人だけだった。

顔立ちも、身長も、そして胸の大きさも違ってた。
でも、その千紗の笑顔が、記憶の“ちさ”と重なった。
それは夢でも幻でもなく、現実として、確かに、そして実際に、ここにあった。
白い制服が濡れ、透けた先に見えるものは、とても神秘的で―――

―――とてもドジっ子だった。

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2014.04.01
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ッアー!!! というわけで記事を書くのはお久しぶりです。秋月ですー。 前回のぺこ..